2013年11月03日

虚構再構築 - Figment-Reconstruction for Mallets Quartet- Op.123

編成:2Marimbas & 2Vibraphones
使用楽器:Marimba(5oct.)×2、Vibraphone ×2(モーター不要)

この曲は日本大学芸術学部音楽学科打楽器専攻より委嘱を受けて作曲し、2014年2月26日に学生有志の演奏会で伊藤諭・浜谷安里・牧野昌平・室橋歩美によって初演されました。

クラシック・ジャズ・ポップス・祭囃子など、音楽にはジャンルを問わず演奏者も聴衆もその場にいるすべての人が同じようにリズムや拍を感じることで感動的な一体感を生み出す力があります。一方で、人は木の葉が風に揺れる音や海の波音のような楽音とは異なる自然の音からもリズムや情緒を感じています。そんな自然のリズムを感じるような個人的で豊かで解放感のある聴き方をしてもらえる打楽器音楽が創れないか、という考えからこの曲は生まれました。
この曲では、演奏すると楽譜上に指定されているものとは異なるニセモノのテンポや拍子が生み出される仕掛けを施しました。そのニセモノのリズムで紡がれる「虚構」はレイヤー(層)を成して「構築」され、聴く方によって異なるリズムが感じられるように設計されています。
どうぞあなたらしい聴き方で、あなただけのテンポ、あなただけのリズムに乗ってお楽しみください。「虚構」に包まれた客席が海へ、お客様自身が波へと「再構築」されるはずです。
2014年2月 渡邉 達弘

デモ音源
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2013年09月20日

Rhythm Constellation Op.122

【編成と使用楽器】
1st -GCOM-W1(しずく)-:Vibraphone,Bass Drum(共有)
2nd -Aqua-:鉄琴,Triangle,Bass Drum(共有)
3rd -Aura-:鍵盤ハーモニカ,Sleigh Bells,Bass Drum(共有)
4th -Cloudsat-:Hi-hat,Cabasa,Bongo(共有)Bass Drum(共有),Tuned Gong
5th -CALIPSO-:Guiro,Bongo(共有),Sus.Cym,Bass Drum(共有),Tuned Gong
配置図.jpg

この曲は、山本正史氏の委嘱により南十勝打楽器合奏団(Nanda?Percussion Ensemble)のために作曲した打楽器五重奏曲です。
南十勝(大樹町)と自分との間に接点を見出そうとしたところ、大樹町が航空宇宙分野に積極的な町であることを知り、いろいろ調べていたら5機の人工衛星から成る地球観測衛星隊列“A-train”と呼ばれる衛星コンステレーションの存在を知りました。
「コンステレーション」は“星座”という意味ですが、これは何気ない星の配置から形や意味・物語を見出すことに由来するようです。そこで演奏者や楽器・リズムを意図的に配置し、5人で連携して“コンステレーション”を作ることができれば、音楽は意味や物語を紡ぐことができるのではないかと考え、作曲しました。
この楽譜からどんな意図・物語が紡がれるのか。5つの衛星(=5人の演奏者)の観測(=演奏)に期待しています。
2013年9月 渡邉達弘


デモ音源
初演:2014年1月26日(於:大樹町生涯学習センター オークホール)
演奏:南十勝打楽器合奏団
ラベル:Percussion Ensemble
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2013年06月24日

もののあはれ Op.121

編成:Marimba & Piano
使用楽器:Marimba(5oct.)、Piano

 この曲は2013 年の春から夏にかけて、たかがわいづみ氏の委嘱により作曲した楽曲です。
「秋色の風にのせて vol.5」というタイトルのコンサートにつながるようなメロディックかつリズミカルな楽曲を!というご要望を頂き作曲、同年10月27日に開催された公演で初演されました。
 古今和歌集に収録されている六歌仙の“秋”にまつわる和歌から三首を選び、その情景やイメージからテーマをつくり、楽曲として構成しました(一首だけ春の歌を混ぜております)。平安の時代には和歌を手紙のようにやり取りする風習があったようですが、同様にこの曲中ではマリンバ・ピアノで紡いだ旋律(テーマ)が楽曲の後半で返歌のように展開していきます。

 作曲者は秋生まれながら、景色や空気の変化に触れると何気なく物哀しい気持ち になってしまうので秋には苦手意識があります。しかし、折に触れて感じるそういった 「もののあはれ」が案外日常を彩るスパイスなのかも知れません。

 この曲が、演奏される方・お聴きになる方々の日常を彩るものとなりますように。 2013年6月 渡邉 達弘

【参考和歌】
在原業平: ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは
小野小町: 秋の夜も 名のみなりけり 逢ふといへば ことぞともなく 明けぬるものを
小野小町: 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
文屋康秀: 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ

デモ音源

演奏音源

初演:2013年10月27日(於:竹風堂 大門ホール)
演奏:たかがわいづみ&山田鈴子
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2012年06月19日

Fairy Tales Op.110

編成:打楽器三重奏
使用楽器:Marimba(5oct.)(4oct.)、Vibraphone

この曲は妖精を題材に 2009 年頃に作曲をはじめ、2012年6月に完成させたMar.とVib.のための組曲である。

妖精たちが宴会を開いていたとき突然現れた人間に驚き逃げたのだが、1つのガラス杯が残された。そしてある妖精が「この杯を割ったりしたら、『イーデンホールの幸運』 とはおさらばさ!」と言ったことで、人々はそのガラス杯を今でも大切に守っている。という話から作曲した1楽章。

森が湖に出会う岸辺で、踏みならされて草が円を描く場所を見つける。エルフの輪。それはエルフたちが踊った痕跡であり、危険な場所。そこに踏み進むかそこにあるものを取り壊せば、病を得る。そんな話から作曲した2楽章。

『イーデンホールの幸運』の伝説をヒントに、それを日本版に置き換えたらどうなるだろうと考えたら、座敷童(ざしきわらわ・ざしきわらし)が大慌てで駆けずり回っている様子がイメージされた。そこで、三味線音楽・筝曲・祭囃子からヒントを得て作曲したのが3楽章。

ろくに読書をしない不勉強の作者が、純粋に伝説やエピソードに触れて想像・創造した音楽です。妖精さんにも聴いて頂けますように。(2013年3月)

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1.イーデンホールの幸運


2.Tisaren湖畔のエルフの輪


3.座敷童が大わらわ


※初演:未定
譜面販売:bluemallet
ラベル:Percussion Ensemble
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2012年06月03日

Xanadu Banishment -現実へ- Op.109

編成:打楽器四重奏
使用楽器:Marimba(4oct.)

この曲は2011年10月に作曲した『Next Divergence -1%の壁を越えて-』の続きの世界、或いは対になる作品として2012年6月に作曲した楽曲である。同年7月に初演された。

前作は現実から異世界への移動をイメージした作品であったが、今作は楽園という異世界から現実への帰還をイメージした作品である。異世界への移動はマリンバの向こう側へというアクションによって表現を試みたが、現実への帰還はポリリズムとタイムモジュレーションを駆使した時間感覚のたわみによって表現を試みた。楽園を追放され現実に至るまでの道程、そして至った現実にあるものとは・・・。
1台の4oct.マリンバを4人の演奏者で演奏するこの曲は、楽園から現実に追放され戻ってくるイメージで書かれてはいるが、「現実も捨てたもんじゃないんだぜ!」というのが作者の想いである。仲間が4人集まれば、限られた環境でも面白いものは生み出せるはずだ。さぁ、現実へ。

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デモ演奏
演奏音源

初演:2012年07月28日(於:Jazz cafe West Village)
演奏:大澤千紘,高橋若菜,正木恵子,渡邉達弘
譜面販売:bluemallet
ラベル:Percussion Ensemble
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