2013年06月24日

もののあはれ Op.121

編成:Marimba & Piano
使用楽器:Marimba(5oct.)、Piano

 この曲は2013 年の春から夏にかけて、たかがわいづみ氏の委嘱により作曲した楽曲です。
「秋色の風にのせて vol.5」というタイトルのコンサートにつながるようなメロディックかつリズミカルな楽曲を!というご要望を頂き作曲、同年10月27日に開催された公演で初演されました。
 古今和歌集に収録されている六歌仙の“秋”にまつわる和歌から三首を選び、その情景やイメージからテーマをつくり、楽曲として構成しました(一首だけ春の歌を混ぜております)。平安の時代には和歌を手紙のようにやり取りする風習があったようですが、同様にこの曲中ではマリンバ・ピアノで紡いだ旋律(テーマ)が楽曲の後半で返歌のように展開していきます。

 作曲者は秋生まれながら、景色や空気の変化に触れると何気なく物哀しい気持ち になってしまうので秋には苦手意識があります。しかし、折に触れて感じるそういった 「もののあはれ」が案外日常を彩るスパイスなのかも知れません。

 この曲が、演奏される方・お聴きになる方々の日常を彩るものとなりますように。 2013年6月 渡邉 達弘

【参考和歌】
在原業平: ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは
小野小町: 秋の夜も 名のみなりけり 逢ふといへば ことぞともなく 明けぬるものを
小野小町: 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
文屋康秀: 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ

デモ音源

演奏音源

初演:2013年10月27日(於:竹風堂 大門ホール)
演奏:たかがわいづみ&山田鈴子


posted by ぼぶ at 00:00| Comment(0) | デモ音源 | 更新情報をチェックする
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