2012年06月19日

Fairy Tales Op.110

編成:打楽器三重奏
使用楽器:Marimba(5oct.)(4oct.)、Vibraphone

この曲は妖精を題材に 2009 年頃に作曲をはじめ、2012年6月に完成させたMar.とVib.のための組曲である。

妖精たちが宴会を開いていたとき突然現れた人間に驚き逃げたのだが、1つのガラス杯が残された。そしてある妖精が「この杯を割ったりしたら、『イーデンホールの幸運』 とはおさらばさ!」と言ったことで、人々はそのガラス杯を今でも大切に守っている。という話から作曲した1楽章。

森が湖に出会う岸辺で、踏みならされて草が円を描く場所を見つける。エルフの輪。それはエルフたちが踊った痕跡であり、危険な場所。そこに踏み進むかそこにあるものを取り壊せば、病を得る。そんな話から作曲した2楽章。

『イーデンホールの幸運』の伝説をヒントに、それを日本版に置き換えたらどうなるだろうと考えたら、座敷童(ざしきわらわ・ざしきわらし)が大慌てで駆けずり回っている様子がイメージされた。そこで、三味線音楽・筝曲・祭囃子からヒントを得て作曲したのが3楽章。

ろくに読書をしない不勉強の作者が、純粋に伝説やエピソードに触れて想像・創造した音楽です。妖精さんにも聴いて頂けますように。(2013年3月)

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1.イーデンホールの幸運


2.Tisaren湖畔のエルフの輪


3.座敷童が大わらわ


※初演:未定
譜面販売:bluemallet


ラベル:Percussion Ensemble
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2012年04月27日

Chaos Game Op.108

編成:打楽器五重奏
使用楽器:Marimba(4oct.)、BassMarimba、Vibraphone、Tri.、Conga、Cajon(C.Cym)

この曲は2012年に作曲した打楽器五重奏である。作曲に際して“DCPRG”の音楽に非常に強い影響を受けたことをここに告白する。
終始一定のテンポで演奏されるリズミカルな楽曲ゆえにダンサブルである一方、ポリリズムによって他の拍子感にも感じられる。そんな音楽を目指した。聴き手は、複数の拍子感が混在しているような感覚に出会うことになるだろう。

曲名の「Chaos Game」は、多角形とその内部のランダムな点を使ってフラクタルを作る方法のことであり、その描き出されるフラクタル図形をこの曲ではポリリズムによって感じられる拍子感として音楽を描き出すことに挑戦している。
かなりマニアックな内容・考えによって構成されている楽曲であることは十二分に理解しているつもりだが、リズムを微分して得られるグルーヴの快感とミニマル・ミュージックに似た中毒性が混在するこのシステムに、さらに絶妙なバランス感覚で演奏され、織り成されるだろう音楽に潜む混沌が、僕の心を掴んで離さない。

もう書かずには居れなかったのだ。
2012年6月

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※初演:未定
譜面販売:bluemallet
ラベル:Percussion Ensemble
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2011年04月18日

リハビリ Op.84

編成:ピアノ二重奏
使用楽器:2 Pianos

2011.3.11に自宅で東日本大震災を被災しました。
大震災の恐怖。余震の恐怖。津波映像の恐怖。原発制御不能の恐怖。
あの日、いろいろな恐怖が一度にやってきました。
それからしばらくして、まだ全く落ち着いた訳ではないけれど、少しずつ歩きはじめられるかなというとき、自分の中に音楽が全くなくなっていることに気づきました。

演奏や作曲はテクニックだけでなく、心や集中力を使います。
その集中力が「余震?原発?」と制御不能なところを飛び回っているので全く書けないのです。
いつしか「夢中になる」という感覚を取り戻せず、全く訳が分からなくなっている自分に気がつきました。
ま、それでも取り乱さぬよう、平静を装うので人間は不思議ですが。。。

ある日、Finaleを立ち上げて五線の上に適当に音を並べました。
音も考えず、絵を書くようにただ並べました。
8分音符で16個。2小節でした。
この日は「書く」ことがリハビリ。
それでその日は終わり。

後日、気が向いたときにそれを再生して聴き、その歌の続きを考えました。
3日くらいかかって、ようやくそんな気持ちになるときがやってきて、8小節ほどになりました。
その時に、2台ピアノに変更になりました。
そんなこんなを続けて、数日かけて一区切り来るところまで書き進めました。
これらは「繋いでいく」リハビリ。

この時点で、今までなかなか置けなかった音をポンと置いている自分に気が付きます。
自分らしい音の配置で考えれば音は置けるんだけど、それを止めた瞬間に思いもよらぬ音を自分で置いている感じでした。
そこでしばらく完全に筆が止まります。

そして少しずついろんな音楽が聴けるようになり、それまであまり聞いていなかった音楽がすんなりと受け入れられるようになったり、それまで好きだった音楽を改めて見つめ直すことができました。
そしてそんな音楽たちに背中を押されるように、音符を置く楽しみを思い出していきました。

書き上げるまで約1ヶ月というのはわりと早いようにも思えますが、僕を、僕らしさを取り戻すのに1ヶ月以上も要したと考えれば、当時の衝撃がどれほどのものだったのかということが想像されます。
演奏されることを意図したのではなく、ただ僕のリハビリのために作曲した音楽です。

ラベル:2台Piano
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