2011年08月06日

凛厘鈴 -4つのりんとiPhoneのための- Op.94

編成:打楽器ニ重奏
使用楽器:りん 4つ(調達が難しい場合、調理用ボールも可)、iPhone(録音・その場での再生が可能な機器)

ストップウォッチを用いる音楽を聴く機会があった。作曲者によって色々な音楽が立ち上がっていたのだけれど、一部の曲を除いてストップウォッチを使用するメリット・必然性が感じられなかった。
しかし時間の彫刻として可能性のある方法だと感じていて、どういう方法で自分ならやるだろうかと考えて作曲したのがこの曲である。
時間を測る必然性が産まれる状況を生み出すために、録音したものとすぐにアンサンブルをするという方法を考えついた。2人の演奏者による四重奏ということもできるだろう。
凛とした音で、コンマ秒(厘)を読んでリン(鈴)を奏でるこの曲。
どうやら初演していた頃に祖父がこの世を去ったらしいことが後日判明した。
こんな曲であるが、祖父が喜んでくれたらと思っている。





初演:2011年09月25日(於:WINDS CAFE「小さな音の小さな音楽会」)
演奏:正木恵子+渡邉達弘


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2011年07月26日

その発想はなかったw Op.92

編成:打楽器ニ重奏
使用楽器:Vibra Slap (2つ)

この曲は2011年7月に作曲した曲である。ヴィブラスラップは大変優れた楽器であり、どのように扱っても音色に大きな変化は現れない。そんな楽器で二重奏曲を作るのは、楽器の持つ様々な音色を探すことから始まった。
これには大変苦戦を強いられたが、酔っ払っていたある日、無意識に楽器を分解して遊んでいる自分に気がつき、酔いも醒め、「この発想はなかったわw」と思いながら一気に書き上げたのがこの問題作である。

楽譜上に角度が示されているのは、楽器の振動部分を打撃方向に対する傾斜である。角度がつくとノイズだけになり、楽器らしくない音が生じる。それがミソだ。声はロックバンド「ZAZEN BOYS」の楽曲「Honnoji」にインスピレーションを得た。熱く「その発想はなかった」と叫んで欲しい。奏法や演奏については YouTube に演奏動画があるので、どうぞそちらも参考に。

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初演:2011年09月11日(於:門仲天井ホール)
演奏:渡邉達弘+服部恵
譜面販売:bluemallet JPC


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2011年07月23日

Angel Angle -天使のたくらみ- Op.91

編成:打楽器ニ重奏
使用楽器:Triangle(2つ)

この曲は2011年7月に作曲したトライアングル二重奏である。
同年9月に開催された「WINDS CAFE 177 -小さな音の小さな音楽会-渡邉達弘・小物楽器作品集-」にて,正木恵子&渡邉達弘の二人により初演された。

楽器は音色の異なる2種類のトライアングルを使用し、1stがLowを、2ndがHighを担当する。また楽曲は「ツ・ツ・チーン」というリズムの組み合わせだけで構成されており、トレモロと即興のシーンの先は「チーン・ツ・ツ」というリズムの組み合わせで構成される シンメトリーな構造を持っている。中間部のトレモロは、1stは“3の倍数と3のつく数字のときにトレモロ”、2ndは“4の倍数と4のつく数字のときにトレモロ”というどこかで聞いたことのあるようなシステムで書かれているが、トレモロ以上の演出を作曲者は意図していないことを書き添えておく。

曲名は、僕が“Triangle”と記載すべきところ、“Triangel”と記入してしまい、天使 (=Angel)という言葉にたどり着いた。一方の Angle には“くわだて”という意味があることを調べだし、1種類のリズムの組み合わせをシンメトリーに構成するくわだてを考えたことに由来する。しかし中世の絵画に天使がトライアングルを演奏しているものもあるようだから、あながちこの2者は無関係ではないのかもしれない。ひょっとすると僕がこの曲を書いたこと自体が天使のくわだて、ということもあるのだろうか。
2012年3月

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初演:2011年09月25日(於:WINDS CAFE@TORIA GALLAY)
演奏:渡邉達弘+正木恵子
譜面販売:bluemallet
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2011年06月29日

イカロス・スイングバイ-小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の金星フライバイのデータによる- op.88

編成:ウッドブロック二重奏
使用楽器:2 Woodblocks

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」が、火星をスイングバイする際のデータをリズムに変換した楽曲。毎日のようにJAXAが公開していたIKAROSの情報(数値)をリズムに変換し、且つ演奏者を火星とIKAROSに見立てて、徐々に接近しスイングバイして一気に離れて行く様子を表現している。





初演:2011年06月29日(於:WINDS CAFE「小さな音の小さな音楽会」)
演奏:服部恵+渡邉達弘
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2011年06月21日

マイナス・ワン Op.87

編成:鍵盤ハーモニカ二重奏
使用楽器:2 Melodions

 音楽の3大要素「メロディー(M)」「リズム(R)」「ハーモニー(H)」。この3要素をそれぞれ1つ欠く3つの楽章で構成される組曲がこの曲「マイナス・ワン」である。各楽章にはヘンテコな名称が付けられているが、これらは3大要素をアルファベット化し、それぞれの楽章で使用する2つの要素を示すため記号化したものを強引に読んだものである。

1.HR-ホーム・ルーム-
 奏者が任意で指定する3つの3和音を使用して演奏する楽章。単旋律は存在しないが、和音そのものを旋律らしく使用したり、リズムの掛け合いと和音の重なりを味わうことの出来る楽章である。

2.MH-メンタル・ヘルス-
 奏者が任意でテンポ感と拍の長さを調整できる楽章。譜面上には目安として音符(音の長さ)も記譜されているが、演奏者の息づかいを大切にして演奏して欲しい楽章である。

3.MR-ミッドシップ・リアドライブ-
 奏者が単旋律で演奏する楽章。特にこの楽章では“カノン”をイメージして作曲している。そしてカノンはミニマルへと昇華してしていく。




初演:2011年09月25日(於:WINDS CAFE「小さな音の小さな音楽会」)
演奏:正木恵子+渡邉達弘
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