2011年06月10日

Hang in There Op.86

編成:ハンドベルニ重奏
使用楽器:ハンドベル7つ

 この曲は2011 年に作曲したハングドラムのための楽曲をハンドベル用に改訂したものであり、ハングドラム版は正木恵子と渡邉達弘によって、ハンドベル版は服部恵と渡邉達弘によって同年初演された。ハンドベルは卓上において演奏するタイプの楽器を想定しており、各プレイヤーに3つのハンドベルを用意し、さらに1つは共有する。無作為に選ぶことを許容しているが、初演のハングドラムで演奏した際に無作為に選んだ音を参考までに示している。記譜は音を指定しておらず、楽器の位置(手順)を指定しているに過ぎない。なので、どのようなサウンドになるのかは、無作為に選ばれている以上作曲者にも分からないのである。YouTubeに演奏動画があるので参考になればご覧頂きたい。
 この曲は東日本大震災の後に作曲した楽曲で、曲名は辛い状況のときにこそ使用する「頑張れ」という意味の英語。シンプルな「頑張れ」という意味よりも深く、今の状況に相応しいと想い、またハングドラムを使用する前提があったのでこの名をつけた。
どのような未来が訪れるのか、不安は大きいが、軽い気持ちで「頑張れ」と声をかけられるような、かけ合えるような未来が訪れることを願って止まない。


初演(ハング版):2011年06月10日(於:コズミックソウル)
演奏:正木恵子・渡邉達弘


初演(ハンドベル版):2011年9月11日(於:門仲天井ホール)
演奏:服部恵・渡邉達弘

※ハンドベル版の演奏音源および動画は、2011年に開催された「小さな音の小さな音楽会」のものです。
譜面販売:JPC




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2011年04月18日

リハビリ Op.84

編成:ピアノ二重奏
使用楽器:2 Pianos

2011.3.11に自宅で東日本大震災を被災しました。
大震災の恐怖。余震の恐怖。津波映像の恐怖。原発制御不能の恐怖。
あの日、いろいろな恐怖が一度にやってきました。
それからしばらくして、まだ全く落ち着いた訳ではないけれど、少しずつ歩きはじめられるかなというとき、自分の中に音楽が全くなくなっていることに気づきました。

演奏や作曲はテクニックだけでなく、心や集中力を使います。
その集中力が「余震?原発?」と制御不能なところを飛び回っているので全く書けないのです。
いつしか「夢中になる」という感覚を取り戻せず、全く訳が分からなくなっている自分に気がつきました。
ま、それでも取り乱さぬよう、平静を装うので人間は不思議ですが。。。

ある日、Finaleを立ち上げて五線の上に適当に音を並べました。
音も考えず、絵を書くようにただ並べました。
8分音符で16個。2小節でした。
この日は「書く」ことがリハビリ。
それでその日は終わり。

後日、気が向いたときにそれを再生して聴き、その歌の続きを考えました。
3日くらいかかって、ようやくそんな気持ちになるときがやってきて、8小節ほどになりました。
その時に、2台ピアノに変更になりました。
そんなこんなを続けて、数日かけて一区切り来るところまで書き進めました。
これらは「繋いでいく」リハビリ。

この時点で、今までなかなか置けなかった音をポンと置いている自分に気が付きます。
自分らしい音の配置で考えれば音は置けるんだけど、それを止めた瞬間に思いもよらぬ音を自分で置いている感じでした。
そこでしばらく完全に筆が止まります。

そして少しずついろんな音楽が聴けるようになり、それまであまり聞いていなかった音楽がすんなりと受け入れられるようになったり、それまで好きだった音楽を改めて見つめ直すことができました。
そしてそんな音楽たちに背中を押されるように、音符を置く楽しみを思い出していきました。

書き上げるまで約1ヶ月というのはわりと早いようにも思えますが、僕を、僕らしさを取り戻すのに1ヶ月以上も要したと考えれば、当時の衝撃がどれほどのものだったのかということが想像されます。
演奏されることを意図したのではなく、ただ僕のリハビリのために作曲した音楽です。

ラベル:2台Piano
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2010年12月31日

Central Dogma -O157:H7- for Piano Op.60

編成:ピアノソロ
使用楽器:Piano

大学院生時代に課題で作曲した楽曲。
腸管出血性大腸菌0157のDNA情報を友人から手に入れ、その塩基配列から楽曲を構成している。

1楽章は右手と左手に二重螺旋構造の塩基情報を当てはめ、予め別に決めていたルールで音とリズムを確定。
そこからピアノで演奏できるように調整を行ったものである。

2楽章は二重螺旋をほどき、遺伝情報として意味をもつmRNAの情報に基づいて構成されている。
1音が1情報となるように曲の骨子を作成し、

3楽章はmRNA情報から解読されるアミノ酸の楽曲。
20種類のアミノ酸に関する音程と拍子を予め定めておき、そのルールの範疇で作者が作った楽曲である。
楽曲の最後は終止コドン(DNA情報の終止線のようなもの)に伴い、ピアノの蓋を閉じて終曲する。

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1.DNA


2.mRNA


3.AMINO


初演:2008年11月07日(於:日本大学音楽学部小ホール)
演奏:阿部侑光子(Pf)
ラベル:Piano Solo
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2010年12月19日

ミョーガ Op.68

編成:鍵盤ハーモニカ(アルト)ニ重奏
使用楽器:2 Melodions

 Bachのフーガを聴いて改めて素晴らしいと感動して良く聴いていた頃、数年かけて作曲した妙なフーガがこの曲「ミョーガ」である。
 1楽章は2009年に作曲し、同年9月に初演。2楽章は2010年に作曲し、同年10月に音楽家・しばてつ氏の主催する「近況」でしばてつさんと初演。3楽章は2010年に作曲し翌年11月に全楽章通して初演した。
 1・2楽章は単音(重音は使用しない)で作曲されていたが、3楽章は部分的に重音が使用されている。また、1・2楽章で使用したテーマも再登場する。


演奏音源

1楽章(デモ)
2楽章(デモ)
3楽章(デモ)
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2010年07月11日

HOSE HOUSE MUSIC Op.74

編成:ホースニ重奏
使用楽器:ホース(楽器orエアコンの室外機ホース)2つ

 この曲は2010年7月に作曲したホース二重奏である。同年7月に開催された「もんてん小学校楽器大行進」にて、正木恵子&渡邉達弘の二人により初演された。
 楽曲は、通常振り回すことで音を出すホースの様々な奏法(?)を編み出し、それらを編むことで構成されている。具体的に、はホースの開口部付近同士をぶつけることで得られる音、はホースの開口部を手のひらでデッドストロークのように叩くことで得られる音、はホースの開口部を手のひらで叩きすぐに離すことで得られる音、は通常の使用方法である振り回して得られる音、はギロのようにホースのギザギザをこすり合わせる音、はメガホンのようにホースの中に声出す奏法を表す。特にでは、ホースの先を様々な方向に向けることで音の志向性を変えることができるので大いに遊んで欲しい。細かな奏法はYouTubeに動画があるので是非ご覧いただきたい。
 実は自宅でホースと戯れていた際(一体、どんな状況なのだろう 汗)に、テクノっぽくてカッコいい音がする!と気付き、遊びまくった結果として作ってしまった曲なのである。曲名にある“HOUSE MUSIC”という単語は音楽ジャンルのハウスを指すのではなく、本当に家で遊んでてできてしまったのと、単に“HOSE”と“HOUSE”のスペルが似ていたために並べただけなのである。あしからず。
 馬鹿なパフォーマーのためのと書いたが、馬鹿なのはパフォーマーではなく、この曲を書いた作者自身であると自覚している。出音が小さいので、決してコンサートホールなどで演奏しようとなど思われませぬよう。



初演:2010年7月31日
演奏:正木恵子+渡邉達弘
※演奏音源および動画は、2011年に開催された「小さな音の小さな音楽会」のものです。
譜面販売:bluemallet JPC
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